Windows 10 で圧縮フォルダを無効化する
管理者権限なしで Windows 10 の圧縮フォルダを無効化する方法。たぶん7や8でも使えるはず。
以下を UTF-16LE で .reg ファイルに保存して無効化したいユーザーでインポート (管理者権限不要) 後、ログインし直すと圧縮フォルダが無効化されます。元に戻したいときは追加したキーを削除すれば (おそらく) 大丈夫です。
私が普段使っているので 7-Zip で圧縮ファイルを開くようにしてあります。好みのものに変更してください。
Windows Registry Editor Version 5.00 ; .zip ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; [HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\CompressedFolder\CLSID] @="" [HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\CompressedFolder\shell\Open] "MultiSelectModel"="" [HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\CompressedFolder\shell\Open\Command] @="\"C:\\Program Files\\7-Zip\\7zFM.exe\" \"%1\"" "DelegateExecute"="" [HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\SystemFileAssociations\.zip\CLSID] @="" ; .lzh ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; [HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\LzhCompressedFolder2\CLSID] @="" [HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\LzhCompressedFolder2\shell\Open] "MultiSelectModel"="" [HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\LzhCompressedFolder2\shell\Open\Command] @="\"C:\\Program Files\\7-Zip\\7zFM.exe\" \"%1\"" "DelegateExecute"="" [HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\SystemFileAssociations\.lzh\CLSID] @="" ; .cab ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; [HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\CABFolder\CLSID] @="" [HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\CABFolder\shell\Open] "MultiSelectModel"="" [HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\CABFolder\shell\Open\Command] @="\"C:\\Program Files\\7-Zip\\7zFM.exe\" \"%1\"" "DelegateExecute"="" [HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\SystemFileAssociations\.cab\CLSID] @=""
何をしているか
圧縮フォルダ無効化について検索すると沢山のレジストリキーを削除する記事が多いですが、Zip Folders - Enable or Disable Windows Explorer View - Page 6 - Windows 7 Help Forums の #55 によると、例えば zip の場合 HKEY_CLASSES_ROOT\CompressedFolder\CLSID
とHKEY_CLASSES_ROOT\SystemFileAssociations\.zip\CLSID
を削除すると圧縮フォルダを無効化することができるとあります。
実際にこの2つのキーを削除すると、エクスプローラのツリーに表示されず、ダブルクリックしても何も起きなくなるのですが、zip ファイルの HKEY_CLASSES_ROOT\CompressedFolder
への関連付けは残ったままなので、一般的なソフトで zip ファイルの関連付けを変更する事はできません。((HKEY_CLASSES_ROOT\.zip
を変更するような方法では zip、lzh、cab の関連付けは変更できない))
そのため上の reg ファイルでは HKEY_CLASSES_ROOT\CompressedFolder
の open コマンドを書き換えてしまうことで好きなソフトで開けるようにしています。
このように HKEY_CLASSES_ROOT
を編集しても目的は達成できるのですが、元に戻す時に面倒ですし管理者権限も要求されます。上の reg ファイルでは HKEY_CLASSES_ROOT
ではなく HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes
に書き込むことで問題を解決しています。*1 値の削除は空文字列で上書きすることで代用できるようです。
あとは zip、lzh、cab それぞれのレジストリキー *2 で上記のような作業をすれば圧縮フォルダの無効化は完了です。
参考文献
- Windowsスマートチューニング(69) Win 7編: 圧縮フォルダ機能を無効にし、無駄な機能を削る(前編) | マイナビニュース
- Windowsスマートチューニング(70) Win 7編: 圧縮フォルダ機能を無効にし、無駄な機能を削る(後編) | マイナビニュース
- http://zabkat.com/blog/disable-zipfolder-exploring.htm
- Zip Folders - Enable or Disable Windows Explorer View - Page 6 - Windows 7 Help Forums
- 上級ユーザー向けの Windows レジストリ情報
- Windows レジストリ 解剖記: HKEY_CLASSES_ROOT - Programming Field
*1:詳しくは 上級ユーザー向けの Windows レジストリ情報 の HKEY_CLASSES_ROOT の部分を参照
*2:キーの名前は Windowsスマートチューニング (69) (70) を参考にしました